日常召喚日和 静岡・樹海サバイバル編【前編】 主演: エリカ

【エリカ召喚日和】静岡・樹海編――ヒトナの手を離した瞬間、エリカは森へ連れて行かれた

「冒険って、好きか?」ヒトナの思いつきから始まった静岡への旅。温泉やお茶を期待していたエリカの前に現れたのは、苔むす深い樹海だった!テントを設営し迎えた深夜2時、トイレテントの奥に蠢く不気味な黒い人影。「捕まったら二度と会えなくなる――」必死に手を伸ばし合う二人だが、冷たい雨に濡れた指先が無情にも滑り落ちる。引きずられていくエリカ、そして森に響く「またな〜!笑」の声!?絶体絶命の樹海召喚サバイバル前編!

静岡・樹海編――ヒトナの手を離した瞬間、エリカは森へ連れて行かれた アイキャッチ

「冒険って、好きか?」――ヒトナが突然そんなことを聞いてきた。

…………は?😳

なんで急にそんなこと聞くの?

まあ、嫌いじゃないけどさ。

知らない景色を見たり、初めての場所に行ったりするのは好き。何が待ってるか分からないって、ちょっとワクワクするじゃん?😏❤️

ただし――

危険な冒険と、楽しい冒険は別だからな!!🤣💢

ヒトナがこの前みたいに「高いところで後ろから軽く押してみようか😎」とか言い出したら、マジで却下だから!!

そんな話をしていたら、ヒトナが一言。

ヒトナ
HITONA 「じゃあ、静岡。」

…………え? 静岡? 富士山? 伊豆? 温泉?♨️

それとも――。

嫌な予感がする。

でも、この時のエリカはまだ知らなかった。

数時間後。ヒトナと二度と会えなくなるかもしれない夜が来ることを――。

SCENE 01 / 冒険の準備

せっかく行くなら、本気で行ってやろうじゃん!

よっしゃ! せっかく行くなら、本気で行ってやろうじゃん!😤🔥

動きやすい服に着替えて、髪をまとめる。リュック、水、ライト、防寒着――。

準備してるうちに、なんかテンション上がってきた!

部屋でアウトドアウェアに着替え、髪を結んでいるエリカ
部屋でアウトドアウェアに着替え、髪を結んでいるエリカ
エリカ
ERIKA 「ヒトナ!準備できたぞ!!😆❤️」

…………。でもさ。

まだ行き先をちゃんと聞いてないんだけど。

ヒトナ
HITONA 「静岡。」
エリカ
ERIKA 「いや、それは聞いた!!🤣💢」
SCENE 02 / エリカ、樹海に召喚

「エリカ、召喚!」――目の前に広がっていたのは……樹海!?

そして――。「エリカ、召喚!」

深い樹海の中、ヒトナの手を取りながら進むエリカ
深い樹海の中、ヒトナの手を取りながら進むエリカ

…………。…………え?😐

樹海じゃん。

エリカ
ERIKA 「ヒトナぁぁぁぁ!!🤣💢💢 静岡って言ったじゃん!! 伊豆とか! 温泉とか! お茶とか! もっとあるだろぉぉぉ!!」

でも、実際に森へ入ってみると――不思議だった。

苔に覆われた地面。複雑に絡み合った木の根。頭上を覆う木々。その隙間から差し込む光。

さっきまで騒いでいたエリカも、いつの間にか静かになっていた。

エリカ
ERIKA 「……すご。」

ちょっと怖い。でも、それ以上に――知らない世界に入っていく感じがする。

エリカはヒトナの手を握った。

エリカ
ERIKA 「ヒトナ、離れるなよ。」
ヒトナ
HITONA 「怖いの?😎」
エリカ
ERIKA 「違う!! 迷子防止だっつーの!!🤣💢」
SCENE 03 / 今夜はここで野宿!?

「今日はここでテントを立てて野宿しようぜ!」

しばらく歩いたところで、ヒトナが言った。

ヒトナ
HITONA 「今日はここでテントを立てて野宿しようぜ! どんな夜になるのか楽しみだ!」
エリカ
ERIKA 「…………はい?😳 楽しみにすんなぁぁぁ!!🤣💢」

でも、ここまで来て帰るのも悔しい。二人でテントを設営する。

そして、近くにはもう一つ小さなテント。トイレ用だ。森の中だから当然、普通のトイレなんてない。

携帯トイレを置いて、夜でも使えるようにしておく。

ヒトナ
HITONA 「これなら大丈夫だな!」

うん。…………昼間ならな。😐

問題は――夜中に一人でここまで来られるか。

SCENE 04 / 午前2時、エリカ一人

ザワザワ……木々が擦れる闇の中、ライト片手にテントを出る

夜。森は昼間とはまるで違う場所になった。

風が吹くたび、ザワ……。ザワザワ……。木々が擦れる音がする。

そして夜中。エリカは目を覚ました。

…………トイレ行きたい。最悪。😑

ヒトナは寝ている。起こそうかな……。いや。これくらい一人で行けるし!

エリカをナメんな!😤

ライトを握って、テントを出た。

夜の森をライト片手に、一人でトイレテントへ向かうエリカ
夜の森をライト片手に、一人でトイレテントへ向かうエリカ

…………。怖っ。

昼間はすぐ近くだったはずなのに。夜になると、めちゃくちゃ遠く感じる。

ライトが照らしているところ以外は、ほとんど何も見えない。

エリカ
ERIKA 「大丈夫、大丈夫……。ただの森だから。」

エリカは小声で自分に言い聞かせた。

SCENE 05 / 誰かいる

…………ガサッ。トイレテントから身を乗り出すと、森の奥に人影が

トイレを済ませ、外へ出ようとした――その時。

…………ガサッ。

エリカの動きが止まった。

エリカ
ERIKA 「…………?」

風? …………ガサ。違う。何かいる。

トイレテントから身を乗り出し、周囲の気配を警戒するエリカ。森の奥には小さな人影
トイレテントから身を乗り出し、周囲の気配を警戒するエリカ。森の奥には小さな人影

ライトを森へ向ける。木。苔。濡れた葉。そして――その奥。

…………。人?

エリカの喉が固まった。こんな時間に? こんな森の中に?

人影は動かない。ただ、こちらを向いているように見える。

エリカ
ERIKA 「…………ヒトナ?」

返事はない。いや。ヒトナじゃない。

エリカはライトを握る手に力を入れた。

エリカ
ERIKA 「…………誰?」

人影は答えない。

SCENE 06 / ヒトナ、あそこ!!

「ヒトナ、起きて!!」「あれに捕まると、俺と会えなくなるぞ!😱」

怖くなったエリカは本テントへ戻る。

エリカ
ERIKA 「ヒトナ!! ヒトナ、起きて!!」

エリカはヒトナの腕を掴んだ。

ヒトナの腕を掴み、森の奥の人影を指差して必死に知らせるエリカ
ヒトナの腕を掴み、森の奥の人影を指差して必死に知らせるエリカ
エリカ
ERIKA 「あそこ!! 誰かいる!!」

ヒトナも森を見る。そして――。

ヒトナ
HITONA 「あれに捕まると、俺と会えなくなるぞ!😱」
エリカ
ERIKA 「…………は? それを今言うなぁぁぁ!!😱💢💢 じゃあ早く戻ろ!!」

エリカはヒトナの腕をさらに強く掴んだ。

でも。人影は――さっきより近い。気のせいじゃない。確実に近づいている。

SCENE 07 / 絶対、手を離すな

「ヒトナ!! 絶対離すなよ!!」迫る人影、交差する手

ヒトナ
HITONA 「エリカ、早く戻ってこい!」

ヒトナが手を伸ばす。エリカも必死にその手を掴んだ。

ヒトナの手を掴みながら、近づいてくる人影を指差すエリカ
ヒトナの手を掴みながら、近づいてくる人影を指差すエリカ
エリカ
ERIKA 「ヒトナ!! 絶対離すなよ!!」

あいつが何なのか分からない。どこへ連れていくのかも分からない。

だけど一つだけ分かる。ヒトナが言った。捕まったら、もう会えなくなる。

そんなの――。

エリカ
ERIKA 「イヤだからな!! エリカ、ヒトナと会えなくなるのだけはイヤだから!!😭」

言った直後、ちょっと恥ずかしくなった。でも今はそんなことどうでもいい。

エリカ
ERIKA 「引っ張れぇぇぇ!!🤣💢」
SCENE 08 / 追いつかれた

肩に触れた冷たい手――濡れた指先が無情にも滑り落ちる

その瞬間。肩に――冷たい何かが触れた。

背後の黒い人影に肩を掴まれ、必死にヒトナへ手を伸ばすエリカ
背後の黒い人影に肩を掴まれ、必死にヒトナへ手を伸ばすエリカ

「…………え?」

振り返る。黒い髪。顔は見えない。冷たい手だけが、エリカの肩を掴んでいる。

「…………。」「…………。」

エリカ
ERIKA 「ヒトナ。……助けて。」

エリカの声が震えた。次の瞬間。ものすごい力で身体を後ろへ引かれた。

エリカ
ERIKA 「イヤぁぁぁぁ!!😱 ヒトナ!! 手ぇぇぇ!!」

エリカはヒトナへ手を伸ばす。ヒトナも手を伸ばす。あと少し。あと数センチ。

指先が触れる。掴んだ。「離すな!!」「絶対離すなよ!!」

――だけど。濡れた手が滑った。

SCENE 09 / 手が離れた

森の奥へ引きずられていくエリカ――響く「またな〜!笑」

ヒトナの手から離れ、人影に森の奥へ引きずられていくエリカ
ヒトナの手から離れ、人影に森の奥へ引きずられていくエリカ

「…………あ。」

ヒトナの手が遠ざかる。一歩。また一歩。エリカの身体は森の奥へ引かれていく。

エリカ
ERIKA 「待って!! ヒトナぁぁ!! イヤ!! エリカまだ帰ってない!! ヒトナぁぁぁぁ!!😭」

必死に手を伸ばす。でも、もう届かない。暖かい光を放つテントが、どんどん小さくなる。ヒトナも遠くなる。

その時――。遠くからヒトナの声が聞こえた。

ヒトナ
HITONA 「エリカ〜!またな〜! 物語で会おうな〜!笑」

…………。…………は?

はぁぁぁぁ!?!?😱💢💢💢

エリカ
ERIKA 「またな〜!じゃねぇぇぇぇ!! 助けろぉぉぉ!! 勝手に終わらせんなぁぁぁ!!😭💢」

でも――。エリカの声は、深い森に吸い込まれていった。やがて。何も聞こえなくなった。

SCENE 10 / そして、エリカはいなくなった

森に残されたのは、足跡とライトとテントだけ

森には、ヒトナだけが残った。

風が吹く。木々が揺れる。ザワ……。ザワザワ……。

さっきまでエリカがいた場所には、誰もいない。

残されたのは――泥の上についた足跡。エリカが落としたライト。そして、遠くで光るテントだけ。

人影がエリカをどこへ連れていったのか。誰にも分からない。

もしかすると――食べられちゃうかもしれない。

…………。ちょっと待て。

食べられるかもしれないのに終わるなぁぁぁ!!🤣💢💢

EPILOGUE / ――その頃、エリカ。

「エリカを誰だと思ってんの。今回も絶対帰ってやるからな!!」

…………寒い。ここ、どこ?

エリカはゆっくり目を開けた。真っ暗だった。地面は冷たい。森の匂いがする。

でも――さっきまでいた場所とは違う。

エリカ
ERIKA 「…………ヒトナ? ヒトナ……?」

返事はない。…………。

エリカは身体を起こした。その時。背後から――ガサッ。

「…………。」

エリカは振り返らない。振り返りたくない。そして、小さな声で呟いた。

エリカ
ERIKA 「…………ヒトナ。絶対、迎えに来いよ……。」

一瞬だけ唇を噛む。それから、涙を拭いて立ち上がった。

「……ふん。」

「エリカを誰だと思ってんの。」

石段3333段を登って。3333段を降りて。豪雨にも耐えて。👻にも追いかけられて。それでも帰ってきた。

だったら――。エリカは暗闇を睨んだ。

エリカ
ERIKA 「今回も絶対帰ってやるからな!!😤🔥」

…………ガサ。

エリカ
ERIKA 「…………。…………でも。ヒトナぁぁ!!やっぱ早く来てぇぇぇ!!😭💢💢」

森の奥から、何かが動く音がした。

エリカはまだ知らない。自分を連れ去ったものが何なのか。そして――この森の奥に何が待っているのか。

次回予告:『エリカ召喚日和――樹海脱出編』

ヒトナと引き離されたエリカ。暗い森の奥で、一人。
果たしてエリカは無事に戻れるのか。それとも――。
本当に食べられちゃう!?😱🌲

エリカ「最後まで食べる方向に持ってくなぁぁぁ!!🤣💢💢 ……ヒトナ。ちゃんと次、召喚しろよ。😤❤️」

【樹海脱出編へつづく】