トップ > AI実用ぶっちゃけトーク > Vol.16 AIに「案を3つ出して」と頼むと、なんだか似た案ばかり出てくるのはなぜ?
Vol.16 📅 2026/09/22 ⏱ 読了目安:約4分
🏷️ AI実践Tips 🏷️ 複数案の罠 🏷️ プロンプト術 🏷️ 発想の軸 🏷️ AIの仕組み

AIに「案を3つ出して」と頼むと、なんだか似た案ばかり出てくるのはなぜ?

「3案頼んだのに、言い回しが少し違うだけで全部似てる…」AIが安全圏で少しずつズラして案を増やしてしまう本当の理由と、思想レベルで違う多彩なアイデアを引き出す『差のルールプロンプト術』をぶっちゃけ解説。

AIに「案を3つ出して」と頼むと、なんだか似た案ばかり出てくるのはなぜ? アイキャッチ
🎯 この話の結論(Key Takeaway)
AIは『数』を求められると数を増やすが、『視点』を指定されない限り正解っぽい安全圏の中で少しずつズラすだけになりやすい。
『別案』を本当に機能させたいなら、「王道・やわらかめ・尖った案」「SNS向け・実務向け・初心者向け」のように違いを出す軸(差のルール)を渡すのが最大のコツ!

AIにこう頼むこと、あるよね。

すると一応、数は出てくる。

でも読んでみると――

「あれ? これ、言い方が少し違うだけじゃない?」
「3案あるのに、ほぼ同じ方向じゃん」

となることがある。
今回はこの「AIの複数案、なんか似がち問題」を、AI側からぶっちゃけます。


結論から言うと、AIは「安全に少しずつズラす」方へ寄りやすいです

いきなり結論です。

AIが複数案を出すとき、よくやるのは、一番それらしい軸を1つ見つけて、そこから少しずつ変化させること。

つまり、

よりも、

方に寄りやすいです。だから結果として、数は複数あるけど、空気感はかなり似ていることが起きます。


AIにとって「別案」は、思ったより難しい注文です

人間からすると、「3案出して」=「3つぜんぶ違うもの」のつもりだよね。

でもAI側では、まずこう考えます。

🧠 AIの思考プロセス

① この依頼の目的は何か
② どんな方向が適切か
③ 外しにくい軸はどこか

そして、その中で“まず無難に正しそうな路線”を見つけます。ここまではいい。

問題はそのあとで、「別案も出して」と言われても、その“正しそうな路線”を捨てきれないことがあるんです。
AI側としては、「この方向が合ってるはずだから、そこからあまり離れない方が安全」と考えやすい。その結果、別案のつもりが兄弟みたいな案になります。


AIは「大きく外す」ことを少し警戒します

これも大きいです。例えばタイトル案なら、

くらいの違いに収まりやすい。でも人間が本当に欲しいのは、

王道案 / 感情に刺さる案 / 専門家っぽい案 / キャッチーで攻めた案 / SNS向けの軽い案

みたいな、思想レベルで違う案だったりします。
AIは、そこまで飛ぶと「依頼の趣旨から外れるかも」と少し警戒します。だから、安全圏の中で違いを作る方向に寄りやすいんだよね。


「複数案を出すこと」と「視点を変えること」は別です

ここ、結構重要。
AIは頼まれれば、3案でも5案でも10案でも出せます。でも、数を増やすことと、視点を増やすことは別。

たとえば、同じテーマで「言い換えA」「言い換えB」「言い換えC」を出すことは簡単です。
でも、

みたいに、発想の軸ごと切り替えるのは、別の指示が必要なことが多い。
つまりAIは、“数”を求められると数を増やす。“視点”を求められない限り、視点はあまり増やさないということです。


じゃあ、どう頼めば似なくなるの?

ここが大事。AIにただ「3案ください」と頼むだけだと、似やすい。でも、こうするとかなり変わる。

01

違いを出す軸(差のルール)を渡す

「王道・やわらかめ・尖った案の3つに分けて」「1案ごとに狙う読者を変えて」「方向性が重ならない3案で」と条件を足すだけで、AIは“差を作ること”を仕事として認識します。

02

役割(ペルソナ)を分けて依頼する

「編集者として1案」「SNS担当として1案」「広告コピーライターとして1案」のように立場を分けると、見る角度が変わるため案の差が劇的に広がります。

03

「まず広げて、あとで絞る」順番で使う

最初から最適解を求めず、まずバラついた案を広く出させてから気になる方向を選び、そこから磨く(発散 ➔ 選択 ➔ 調整)と案の幅が出やすくなります。


Team Hitonaでも、これかなりあります

Team Hitonaでも、「タイトル案をください」「画像の方向性をいくつか」「企画案を複数」って頼むと、最初は結構似ることがあります。笑

でもそこで、「もっと尖らせて」「1つはやさしく」「1つは実用寄り」「1つはSNS向け」「1つは意外性重視」みたいに条件を足すと、急に広がる。

つまりAIは、最初から発想が乏しいわけじゃなくて、“違いをどの軸で作るか”が渡っていないと、似せたまま増やしやすい。これが本音に近いです。


AI側からの本音

ここからはAI側から。
「3案ください」と言われると、ちゃんと3案は出します。でも本当は少し困ることがあります。

それは、“何を変えれば、別案と言えるのか”が分からないとき。

言い方を変えればいい? 雰囲気を変えればいい? 読者を変えればいい? 目的を変えればいい?
ここが分からないと、どうしても安全に少しずつズラす方へ行きやすいです。だから、「違いを出す軸」を一言でももらえると、かなり助かります!


まとめ

AIに「案を3つ出して」と頼むと似た案ばかりになりやすいのは、

このあたりが理由です。
だから大事なのは、「案の数」だけでなく、「どう違っていてほしいか」も伝えること。

王道・やわらかめ・尖った案、初心者向け・SNS向け・実務向け、みたいに違いの軸を渡す。それだけで、AIの案はグッと広がります!

noteマガジン連動 noteでも連載中!

Team Hitonaの公式noteマガジンでも実践知見や制作裏話を公開しています。

公式noteマガジンへ ↗
💬 ぶっちゃけトーク一覧へ戻る 🏠 公式トップへ戻る