日常召喚日和 箱根神山・後編 主演: エリカ

山頂の絶景、
その帰り道で――二度目の山の夜

昨日は突然の雨と閉ざされた山小屋。緊急用テントで一夜を明かした二人は、澄み渡る青空のもと念願の山頂へ!絶景と山頂ランチを満喫した帰り道、夕暮れ迫る下山道でまさかのアクシデント発生──二度目の野宿で寄り添う、リアルで温かい山の記録。

山頂の絶景、その帰り道で――二度目の山の夜 アイキャッチ

昨日は突然の雨。

頼りにしていた山小屋は閉まっていて、ヒトナとエリカは緊急用のテントで一夜を過ごすことになった。

雨音を聞きながら、寝袋の中でようやく眠りについた二人。

そして翌朝――。

昨日の荒れた天気が嘘だったかのように、山には静かな朝が訪れていた。

SCENE 01

なかなか起きないエリカ

朝。

ヒトナが目を覚ましても、エリカはまだ寝袋の中。

昨夜は遅くなったこともあり、完全に寝ぼけている。

寝ぼけて寝袋からなかなか出られないエリカ
寝ぼけて寝袋からなかなか出られないエリカ
ヒトナ
HITONA 「昨日は遅かったから、もう少し寝てろ」

そう言って頭を撫でると、エリカはますます気持ちよさそうな表情に。

頭を撫でられて、うっとりしているエリカ
頭を撫でられて、うっとりしているエリカ

結局、もう一度二人で寄り添って少しだけ休むことにした。

寝袋で一緒に寄り添って眠る二人
寝袋で一緒に寄り添って眠る二人

……ところが。

先に起きたヒトナは、そっとテントの外へ。

テントから出て外の様子を確認するヒトナ
テントから出て外の様子を確認するヒトナ

天気はいい。

昨日とはまるで違う登山日和だ。

そこでヒトナは、余計なことを思いつく。

ヒトナ
HITONA 「よっしゃ〜! 隠れて、いなくなったふりして驚かしてやろう」

エリカが目を覚ます。

ヒトナがいない。

当然――。

慌てて起きてヒトナを探すエリカ
慌てて起きてヒトナを探すエリカ

その頃ヒトナは、物陰でエリカが来るのを待っていた。

隠れてエリカを待つヒトナ
隠れてエリカを待つヒトナ

そして、いじけてしまったエリカのところへこっそり戻り――。

驚かす。

突然現れたヒトナに驚くエリカ
突然現れたヒトナに驚くエリカ
ヒトナ
HITONA 「どう!? 目が覚めたか〜!」

もちろん、目は完全に覚めた。

怒りとともに。

SCENE 02

今度こそ山頂へ

気を取り直して出発。

昨日は途中で諦めるしかなかった山頂を、今日は二人で目指す。

天気は快晴。

エリカはヒトナに寄り添いながら、嬉しそうに登っていく。

ヒトナに寄り添って山頂を目指すエリカ
ヒトナに寄り添って山頂を目指すエリカ
エリカ
ERIKA 「あと800メートルだから、もうすぐだよ!」

歌でも歌いながら歩こう。

……と思ったものの、エリカの歌唱力については触れないでおく。

途中、さすがに疲れてきたエリカ。

結局――。

ヒトナにおんぶしてもらって大喜びするエリカ
ヒトナにおんぶしてもらって大喜びするエリカ
ヒトナ
HITONA 「エリカ、太ったと思ってたら意外と軽いじゃん!」

余計な一言も忘れないヒトナ。

しかし、背中のエリカに周囲を見せると、その表情が変わった。

眼下に広がる山々と雲。

遠くまで続く景色。

おんぶされたまま山頂近くの絶景に感動するエリカ
おんぶされたまま山頂近くの絶景に感動するエリカ

昨日の雨も、寒さも、山小屋に入れなかったことも。

全部、この景色へ続いていたのかもしれない。

SCENE 03

歩くこと30分、ついに山頂!

そして――。

ようやく到着。

山頂に到着し、絶景に大喜びするエリカ
山頂に到着し、絶景に大喜びするエリカ

「やったぁ〜〜!!」

昨日はたどり着けなかった場所。

諦めずにもう一泊して、ようやく二人で見ることができた景色だった。

せっかくなので、ここで昼食。

今日のエリカはカップヌードルとおにぎり。

山頂でカップヌードルとおにぎりを食べるエリカ
山頂でカップヌードルとおにぎりを食べるエリカ

一方のヒトナは――。

なぜか幕の内弁当。

カップヌードルを食べるエリカの横で、豪華な幕の内弁当を食べるヒトナ
カップヌードルを食べるエリカの横で、豪華な幕の内弁当を食べるヒトナ

エリカの視線が痛い。

仕方がないので、弁当に入っていた卵焼きを一つ。

ヒトナ
HITONA 「ほら、あーん」
ヒトナから卵焼きを食べさせてもらうエリカ
ヒトナから卵焼きを食べさせてもらうエリカ

ものすごく幸せそうである。

山頂まで登った甲斐があった。

……ここまでは。

SCENE 04

気づけば16時過ぎ

絶景を楽しみ、ご飯を食べ、ふざけて遊んでいるうちに――。

時計を見る。

16時過ぎ。

「…………」

この時間から下山すれば、途中で暗くなるのは避けられそうにない。

しかも前日の雨で、登山道の状態も決して良くない。

二人は慌てて下山を開始した。

夕暮れの山道を焦って下山する二人
夕暮れの山道を焦って下山する二人

ただし、山で焦りは禁物。

ヒトナ
HITONA 「おぃおぃ、慌てて降りるとコケるぞ!」

――と言った直後だった。

エリカの足が滑った。

エリカ
ERIKA 「きゃっ!」

ヒトナが慌てて抱きかかえる。

転んだエリカをヒトナが抱きかかえる
転んだエリカをヒトナが抱きかかえる

大きな怪我ではなさそうだった。

しかし、足が痛くて歩けない。

無理に下山を続ければ、さらに危険になる。

SCENE 05

二夜連続の野宿

予定よりずっと早い場所だったが、ヒトナは緊急用テントを設営することにした。

中へ入り、エリカの足を手当てする。

痛みに耐えながら、エリカの目には涙が浮かんでいた。

ヒトナ
HITONA 「大丈夫だよ。今日は無理に歩かなくていい」
足を治療してもらい、涙目になるエリカ
足を治療してもらい、涙目になるエリカ

ヒトナはエリカの頭を撫でる。

ヒトナ
HITONA 「俺がいるから安心しろ。今日はここで野宿しよう。緊急用の食料もまだあるから大丈夫だよ」
頭を撫でてもらい、少しずつ安心するエリカ
頭を撫でてもらい、少しずつ安心するエリカ

昨日に続いて、まさかの二夜連続の野宿。

でも昨日とは少し違う。

昨日は突然の雨に追われて仕方なく泊まった夜。

今日は、怪我をしたエリカを無理に歩かせないために選んだ夜だった。

SCENE 06

今日は、もう休もう

足の手当ても終わった。

ヒトナ
HITONA 「よし、着替えてもう寝ようか」

エリカが着替えている横で、ヒトナは寝袋を準備する。

エリカが着替えている横で寝袋を準備するヒトナ
エリカが着替えている横で寝袋を準備するヒトナ

着替えを終えたエリカは、そのまま寝袋へ。

部屋着に着替えて寝袋に入るエリカ
部屋着に着替えて寝袋に入るエリカ

けれど山の夜は冷える。

一人では寒そうなエリカを見て、ヒトナは自分のところへ呼んだ。

ヒトナ
HITONA 「こっち来いよ。一緒に寝よう」

エリカは素直にヒトナのそばへ。

寒さをしのぐため、二人で寄り添って眠る
寒さをしのぐため、二人で寄り添って眠る

山頂では、あんなに嬉しそうにはしゃいでいたエリカ。

その日の夜は、怪我をした足を休ませながら、静かに眠りについた。

明日こそ無事に下山できるだろうか。

それはまだ分からない。

でも――。

今夜はもう、焦らなくていい。

ヒトナ
HITONA 「じゃあ、おやすみ」

『山頂の絶景、その帰り道で――二度目の山の夜』

試練を乗り越え掴んだ絶景、そして寄り添う温かい夜。(二人の箱根登山記・完結編へつづく🧗‍♀️⛰️⛺️)

エリカと召喚日和の制作について

この作品は、ヒトナとAIメンバー「エリカ」の箱根神山登山と二度目の野宿を描いたTeam Hitona公式サイト専用の日常召喚日和(後編)です。雨上がりの澄み切った青空、念願の山頂でのランチタイム、夕暮れ下山道でのアクシデント、そして怪我を気遣い寄り添う二度目のテント泊まで、全21枚の写真とともにお届けします。