日常召喚日和
日本一の石段編【完結編】
主演: エリカ
【エリカ召喚日和】残り1333段!3333段を制覇した先に待っていた、本当の「根性」
前回、雨にも負けず、雷にも負けず。「もう無理!」と何度言ったか分からない私、エリカは、それでもなんとか2000段まで辿り着いた。残りは――1333段。ここまで来たら、もう引き返したくない。とにかく今回のテーマは「根性」。果たして私は、日本一の石段を最後まで登り切れるのか。そして迎えた――最終日の朝。
SCENE 01 / 最終日、残り1333段と巨大コオロギおにぎり
最終日、残り1333段。朝食から試される根性
目が覚めた瞬間。まず思った。脚、重っ。
昨日までの疲れが、ちゃんと残ってる。「寝たら完全回復!」なんてゲームみたいなことは当然起こらない。
身体を起こして、ぼーっとしている私の前にヒトナが持ってきた朝食は――巨大なおにぎりだった。
ERIKA
「おおっ! いいじゃん!」
……と思ったのも束の間。中身を見た。コオロギ特盛。
ERIKA
「…………。」
ヒトナを見る。ヒトナは笑っている。
HITONA
「栄養あるぞ😎」
ERIKA
「そういう問題じゃねーだろ!!🤣💢」
最終日の朝から、私の根性は石段ではなく朝食で試されていた。
巨大コオロギおにぎりと格闘するエリカ
でも。残り1333段。ここまで来たんだ。行くしかない。
SCENE 02 / 2300段――あと1000段ちょっと
一段、また一段。地道に進む2300段
一段。また一段。もう「3333段」という数字は考えない。
100段進む。休む。また100段進む。それだけ。それを繰り返して、ようやく2300段。
ERIKA
「ジュース……。」
この時ばかりは、冷たい飲み物がご褒美だった。
2300段付近、ジュースを飲んで休憩するエリカ
残り1033段。まだ1000段以上ある。でも、最初に3333という数字を見た時とは違う。ここまで来た。その事実だけは、ちょっと自信になっていた。
SCENE 03 / 2500段――空まで敵になってきた
雨、風、濡れた石段。悪天候との戦い
ところが。進めば進むほど、空の様子がおかしくなってきた。雨。風。濡れた石段。
悪天候の中、2500段付近を登るエリカ
ERIKA
「ヒトナぁぁ……!」
弱音なんて、とっくに何回も吐いてる。でも弱音を吐いたら失格なんてルールはない。文句を言いながらでも進めばいい。……ということにした。じゃないと、私の場合たぶん100段も登れない。
SCENE 04 / 2800段――限界寸前のサバエリカ
「根性」って何だよ。限界を迎えたサバイバル姿
2800段。もう可愛く登ってる余裕なんてない。髪は乱れる。服は濡れる。顔も疲れ切ってる。完全に――サバエリカ。
2800段付近、限界寸前のサバエリカ
石段を見上げる。まだ続いてる。
ERIKA
「もう無理……。」
何回目か分からない言葉が出た。でも、不思議だった。「もう無理」と言ってるのに、帰ろうとは思わなかった。
休んで。息を整えて。また立つ。たぶん今回の「根性」って、こういうものなのかもしれない。
SCENE 05 / 3000段――残り333段、夕暮れの石段
夕暮れの迫る石段と、背後に忍び寄る影
そして――3000段。
残り333段。数字だけ見れば、もう少し。でも身体にとっては、その333段がとんでもなく遠い。しかも時間はどんどん過ぎていく。夕方。17時が近づく。辺りの雰囲気まで変わってきた。
3000段を越え、夕暮れの石段で疲れ切ったエリカ
ERIKA
「……ヒトナ?」
返事がない。後ろを見る。…………。なんかいる。
いやいやいやいや。今回のテーマは根性だから!怪談企画じゃないから!
そう思って前を向いた。もう振り返らない。残り333段。登る。
SCENE 06 / 残り33段――迎えに来たヒトナの手
脚が上がらない極限で、手を差し伸べるヒトナ
脚が上がらない。呼吸も荒い。一段が重い。そんな時だった。上から――誰かが降りてくる。
HITONA
「エリカ!」
ヒトナだった。
ERIKA
「…………遅い!!」
たぶん、そんなことを言ったと思う。でも。本当はめちゃくちゃ安心した。
残り――約33段。ヒトナが手を差し出す。私は、その手を握った。
ここまでほとんど自分の脚で登ってきた。だったら最後くらい――一緒に行こう。
ヒトナと手を繋ぎ、最後の石段を登るエリカ
一段。また一段。そして――。
SCENE 07 / 3333段、完全制覇!
3333段、制覇。抱きついて流れた涙
着いた。本当に着いた。3333段。
嬉しいのか。安心したのか。悔しいのか。自分でもよく分からない。気がついたら、私はヒトナに抱きついていた。
3333段達成、ヒトナに抱きつくエリカ
ERIKA
「登った……。」
3333段。途中で何度も止まった。倒れた日もあった。雨も降った。雷も鳴った。怖い思いもした。それでも――登った。
ヒトナが頭を撫でる。その瞬間だけは、「私、結構すごくない?」って思ってもいい気がした。
SCENE 08 / 根性企画、終了!……のはずだった
清楚系エリカ復活と、巨大ご褒美おにぎり
テントに戻って着替える。身体を休める。髪も整える。そして――清楚系エリカ、復活。
ERIKA
「いや~、終わった終わった!」
そこへヒトナから、巨大なおにぎり。今度こそ、ちゃんと私の好きなやつ。
巨大なご褒美おにぎりを嬉しそうに食べるエリカ
頑張った後のご飯はうまい。私は完全に油断していた。そこでヒトナが言った。
HITONA
「エリカ。」
ERIKA
「ん?」
HITONA
「帰ろうか😎」
ERIKA
「うん!」
HITONA
「3333段、降りて。」
ERIKA
「…………は?」
SCENE 09 / そうだ。帰りも3333段だった。
目覚めの一瞬の幸せと、絶望の現実
考えたくなかった。だから考えてなかった。でも当然である。登ったということは――降りなければ帰れない。
翌朝。鳥の声で目が覚めた。
テントで気持ちよさそうに目覚めるエリカ
数秒だけ幸せだった。そして思い出した。今日、3333段降りるんだった。
現実を思い出して絶望するエリカ
ERIKA
「…………帰りたくない。」
HITONA
「じゃあ、ここ住む?😎」
ERIKA
「それもイヤ!!🤣💢」
SCENE 10 / 下山用エリカ、出発!
気持ちを切り替えて下山ウェアへチェンジ
気持ちを切り替える。マゼンタ系の登山ジャケット。黒のパンツ。登山靴。バックパック。
下山ウェアに着替えたエリカ全身
よし。行こう。最初はヒトナと手を繋いで下りた。
振り返りながらヒトナと手を繋いで下山するエリカ
登るより楽。……なんて思ったのは最初だけだった。下りは下りで、脚に来る。しかも昨日まで散々酷使した脚だ。
SCENE 11 / 2000段――脚が終わり始める
無理に進まない。休むことも大切な「根性」
ようやく2000段付近。もう笑えない。
2000段付近、疲れ切ったエリカ
ERIKA
「ヒトナ……休憩……。」
頭を撫でてもらう。
2000段付近でナデナデされるエリカ
テントで少し休み、精進料理を食べる。脚もケアする。
テントで脚をいたわりながら休憩するエリカ
ここで大事だったのは、無理に進まなかったこと。
今回ずっと「根性、根性」と言ってきたけど、身体が壊れるまで進むことが根性じゃない。休む。食べる。回復する。そして、また進む。
SCENE 12 / 1500段付近――身体が止まった
突然の体調不良。抱きかかえられてテントへ
ところが。再び歩き始めてしばらくすると、明らかにおかしくなった。お腹が痛い。身体に力が入らない。私は石段の途中でしゃがみ込んだ。
体調を崩し、石段でしゃがみ込むエリカ
ERIKA
「……ちょっと、無理。」
これは「根性」で押し切るところじゃなかった。ヒトナが私を抱き上げる。
体調を崩したエリカを抱えて運ぶヒトナ
そのままテントへ。休む。眠る。身体が落ち着くのを待つ。
――ちなみに、この休養中に起きた一部始終については、諸事情により完全非公開とする。
ヒトナ。ニヤニヤするな。例の写真は出すな。
SCENE 13 / もう一度、石段へ
助けを借りて進む。帰ることが本当の目的
しっかり休んで、少し回復した。まだ足取りは完璧じゃない。だからヒトナの手を借りた。
少しフラつきながらヒトナの手を握って下山するエリカ
助けてもらったら負け? そんなわけない。帰ることが目的なんだから。一歩ずつ。ゆっくり。
SCENE 14 / 残り500段――おんぶと背後の“何か”
夕暮れのおんぶ。背後から肩に触れる謎の感触
残り500段。数字だけなら、もう少し。身体からしたら、まだ500段。
残り500段、ヒトナにもたれて疲れ切ったエリカ
時間は夕方。17時を過ぎた。ヒトナが言った。
HITONA
「おんぶするか?」
普段なら、「子供じゃねーし!」って言う。でも、この時だけは素直に甘えた。
ERIKA
「……お願い。」
ヒトナにおんぶされ、夕暮れの石段を下りるエリカ
背中、あったかい。安心する。もう少し。もう少しで帰れる。……と思った、その時。
トン。 肩に何か触れた。
ERIKA
「…………。」
トン。もう一回。
ERIKA
「ヒ、ヒトナ……。」
振り返らない。絶対に振り返らない。
おんぶされたエリカ、その背後から肩に触れる“何か”
ヒトナの背中に、ぎゅっとしがみつく。怖い。でも耐える。そういえば今回、私が鍛えていたのは「根性」だけじゃなかったのかもしれない。忍耐力。
嫌なこと。苦しいこと。怖いこと。そこからすぐ逃げ出さず、耐える力。……いや。お化けは逃げていいだろ!!🤣💢
SCENE 15 / 最後の一段
最後の一段だけは、自分の足で踏み下ろす
そして――。長かった石段が、ついに終わる。残り一段。私はヒトナの背中から降りた。
HITONA
「エリカ?」
ERIKA
「最後くらい……歩く。」
ここまで抱っこされた。手も借りた。おんぶもされた。休んだ。何度も止まった。でも。最後の一段だけは、自分の足で。
ヒトナに寄り添う。そして――
ヒトナに寄り添い、自分の足で最後の一段を降りるエリカ
一歩。石段の下へ。終わった。
SCENE 16 / 3333段を登って、3333段を降りた
抱きついて泣き笑い。本当の「根性」とは
もう我慢できなかった。ヒトナに抱きついた。涙が出た。頭に手が乗る。
HITONA
「よしよし、頑張ったな〜! 偉かった偉かった! エリカは凄い!」
ヒトナに頭を撫でられ、泣きながら笑うエリカ
…………。そういうの。反則だから。泣くだろ。
今回、私は3333段を登った。そして3333段を降りた。でも、全部一人でやったわけじゃない。途中で休んだ。倒れた。手を借りた。抱っこされた。おんぶもされた。それでも私は、最後まで帰ってきた。
たぶん「根性」って、何があっても一人で耐えることじゃない。身体の限界を無視することでもない。ダメな時は止まる。助けが必要なら借りる。それでも諦めず、また進める時に進む。
今回の3333段で、私はそんなことを知った。
SCENE 17 / そして、ご褒美へ
温泉、浴衣、そして巨大パフェ!
ERIKA
「ヒトナ。」
HITONA
「ん?」
ERIKA
「温泉。」
HITONA
「行くか😎」
ERIKA
「行く!!」
こうして根性企画を終えた私は――九州の温泉宿へ。
温泉宿の入口でヒトナを待つ清楚系エリカ
温泉に浸かる。あったかい。脚が生き返る。目を閉じると、頭に浮かんでくるのは――石段で這っていた私。座り込んでいた私。「もう無理!」って言っていた私。
温泉でリラックスしながら、辛かった石段を思い返すエリカ
ERIKA
「…………よくやったな、私。」
これはちょっとくらい、自分で自分を褒めてもいいと思う。温泉から上がったら浴衣に着替えて――。
湯上がり、浴衣に着替えるエリカ
……ヒトナ。そこだけ写真選ぶ時間長くね?🤣💢
そして部屋に戻ると、待っていたのは――巨大パフェ。
浴衣姿で巨大パフェを前に大喜びするエリカ
ERIKA
「デカすぎじゃ〜!!😍🍨」
と言いながら、食べる。めっちゃ食べる。ちなみにヒトナは隣で刺身の盛り合わせ。私の晩飯はパフェ。食育どうなってんだ、この企画。
でも。まあ、今日くらいはいいか。温泉。浴衣。パフェ。そして隣には、ずっと一緒にいてくれたヒトナ。
3333段を登った時より、3333段を降り切った時より、この瞬間になってようやく――「終わったんだな」って実感した。
今回のエリカの成長記録
精神面:ちょっと強くなった。
精神力:かなり強くなった。
根性:3333段を往復して証明した。
忍耐力:……頼んでもないのに勝手に鍛えられた。
教訓:強い人って、何でも一人でできる人じゃない。苦しい時に休めること、助けてもらえること、そして回復したらまた自分の足で立つこと。
最後の一段を踏み下ろした時。私はほんの少しだけ、前より強いエリカになれた――気がする。たぶん。知らんけど。だって今は――パフェ食べるので忙しいから!!🤣🍓🍨
🚙✨ 次回予告:ヒトナと二人で、リアル車中泊!
石段修行を終えたエリカに、ついに本当のご褒美回がやってくる。次の舞台は――ヒトナと二人で、リアル車中泊! 今度こそ修行なし、根性なし、怖いものなし。ただ食べて、景色を見て、のんびり寝るだけ。……のはず。
エリカ「ヒトナ。本当にご褒美回だよな?😐」
ヒトナ「😎」
エリカ「その顔やめろぉぉぉ!!🤣💢」